2005/03/05(土)
日記
土曜もなんとなく仕事。昨日の続きやら。でも能率がよくない。
合間に溜まった新聞を読んだり。
うーむ、ライブドアがらみの記事が多いな。
この一連の動きって、やっぱ、M&A時代の前ふりとしての外国投資家が試みた実験としての意味もあるのかしら。
以下、素人分析。
外資による買収が日常茶飯事になりそうなM&A時代、その対策として、制度の整備はいうまでもなく、やっぱ企業は、実際の価値よりも割安になっている株を実際の価値に近いものにすべくいろいろな行動に出るはず。
で、株式売買というのは、「美人投票」であるからして、多くの投資家もその流れに乗っかるだろう。とすると自然な成り行きとして、実際の価値より割安になっている優良企業の株は、これからプチバブル(あるいは逆バブルというべきか)的に上がっていきそう。
とすると、それで儲かる人間が出てくるわけだが……、そもそもこの利益に対応する価値というのはどこから発生するのか。
うむ、結局、割安だった時代に、実際の企業価値を高めるために必死で働いた社員たちが生み出した価値なんだよな。
で、これに乗っかって株で儲けるということは、それを最後に掠め取るという行為だということなんだよな。
情報の非対称性によって隠蔽されていた価値と言えなくもない。
いつも思うのだが、「お金儲けの才能がある人はお金をたくさん得られる」っていう構造って、なんか変じゃない?
逆に多くの価値を生み出した人間であってもその対価を得られることがなかったりもするし……。
お金儲けの才能というのは、いろんな能力のうちの1つでしかないのに、それによって得られる経済的豊かさは、人間が生きる上での諸事の多くに関わってくる。
なんか変だなあ。
やっぱ、政府による適切な富の再分配が重要なんだよなあと思うのですよ。
でも重税では、経済を動かしている人のモチベーションを保つのが難しいらしい。
そういうものなのか? 税率が平坦な方が経済を最適化できるという研究結果があるらしいのは知ってるけど……。
実際にお金を動かしている人たちは、富によって得られる日々の生活の変化と進歩に、退屈を紛らわせているのだろうな。
国民みんなが退屈を紛らわし続けるためには、まだまだ価値の総量が足りないのかも……。
早く汎用型ロボットが人間の代わりに労働してくれる時代が来ないかな。
つまりは罪悪感を感じずにすむ奴隷制を待望しているわけだな、俺は。
で、昼飯は点心。晩飯はかきあげうどん。
寝る前に、「ロッタちゃん はじめてのおつかい」を見る。結構面白い。子供版アメリといった感じ。見終わった後、少しお菓子食ったら、偶然にもスウェーデン製。
# やっちん 『お金儲けの才能がある人はお金をたくさん得られる>それを勝ち組と持ち上げる世間もね。日本式資本社会では持つ者(経営者)が富を社員に分配する,で恩を感じるから会社へ貢献する。すると,また富が分配される,だから会社そのものが家族。その構造が崩壊しても,唯一絶対的価値を持っているものはお金なんだろうね。だから実力主義,持つ持たないの二元論しか生まれない気がするのね。たとえお金儲けの才能があっても,稼げないヤツはダメと。金にならない無価値なものに力を入れることも大事だと思いますよ。教員やってて思った。教育は10年先の人間を育てる。お金儲けの才能がある人には理解されないだろうな。(実際最近の教育産業も現世利益的な即○○出来ますというのが売りになっている)』
# Mantis 『現職教員です。やっちんさんの言うとおり、私立の高校だと即物的に、「これこれこういう大学にこれだけ入りました!」というのをどうしても売りにしてしまいます。それでいいのか、ちょっと苦悶しながら毎日を送っている進路指導担当です。』
# Mantis 『やっぱり、原理的にはお金って「ありがとう」の代わりだと思うんだ。株の利ざやでもうけることって、誰にありがとうって言ってもらってお金を得ているんだろうと思ってしまう。配当ならまだ分かるんだけど・・・結局、成長していく経済に寄生してお金を得ることを許す今の資本主義は、早晩破綻するのではないかという気がする。あるいは、賃金水準の低い国が存在することを前提に成り立っているグローバル化の波も。』
# やっちん 『ちょっと苦悶しながら毎日を送っている進路指導担当です>進学もまあまあ,就職もまあまあという中堅公立高校もおんなじ感じでしたよ。苦悶しつつ,送り込んでた元進路指導部所属です。』
# morimon 『なにかを評価する時って、数値化しやすいもばっかりとりあげられちゃいますよね。理科系教育の目的のひとつには、感嘆には定量化しにくいにもかかわらずなにか本質的であるような事柄が存在するっていうのを認識できるようにすること(つまり、現段階ではよくわからないとはっきり言えるようになること)ってのがあるような気がいたします。』