2005/10/29(土)

日記

 HDDクラッシュの恐怖を想像し震える。基本的に仕事に必要な日々のデータは定期バックアップしているのだが、一部、ちょっと古めのデータについては、かなりの部分、ネットワーク上の共有 HDD の中に、そのままほっぽいたままになっている。こいつらが消えるとイヤだな。

 DVD に焼けばいいと言われそうだが、それも実際上、かなり面倒。というのも、1個1個の容量は小さいのだがファイル数は数万なんていうフォルダが結構あるので、DVD だとやたら時間がかかったり、ファイル数制限にひっかかったり、あるいは、途中でライティングソフトが反応しなくなったりすることがしばしば。

 ということで、バックアップ用途に新 HDD を買おうかなと考え始めたり。いろいろ見る限り、今の世の中的には、USB2 の外付 HDD が一番ポピュラーな感じ。問題はどこにぶら下げるかだな。考えてみれば、俺のマシン、USB2 のボードついてないんだよな。取り付けからしなくちゃいけないよな。Linux にぶら下げるという手もあるな。でも、この Linux マシン、非力なんだよな。Celeron 400MHz だからな。6年前のパソコンだからな。どうしようか……。新しいマシンが欲しくなってくるな。でもそうなると、お金がかかるよな……。

 迷っている時はとりあえず判断を先延ばしするのが吉。しばらく検討を続けることにしましょう。

 最近は日々のバックアップにもやたら時間がかかるのが悩みの種。ずっと RealSync(このソフト、作者が中学生の時に作ったらしいよ!)を使っていたのだが、BunBackup に乗り換えてみることにする。バックアップ先の情報をキャッシュすることで、2度目以降は高速にバックアップできるとのこと。後、簡易的な世代管理も可能のようだ。

 うむ、確かに速い気がする。半分くらいの時間に短縮されたのではなかろうか。まあ、時々、アプリからの応答がなくなることがあるようだが、のんびり待っていれば帰ってくるようなので、実際上は問題ないでしょう。ちなみに、先の RealSync では、アプリからの応答がなくなるようなことはほぼ皆無であった。改めてよく出来たソフトであったのだなあと実感。でもさよなら。

 む、日差しが覗いている。天気予報では昼頃から雨のはずなのに。なんか、ホント、天気予報は当てになりませんなあ。

 「文化の日」の前後の天気予報なども見てみる。む、サイトによってずいぶん予報が違うんだなあ。気象予報士がそれぞれで予報しているってことなのか。

 晩飯はカニ鍋。美味い。

 HDD の整理の延長で、Google が無料で配布中の Picasa という画像整理ソフトを入れてみる。なるほど、色んなドライブに散っていた画像がまとめて時系列順に表示されるというのはなかなか気持ちいいものですなあ。存在を忘れていたような画像も拾い出してくれるし、かなり面白い。

 とはいえ、完全無欠というわけでもなく、フォルダの扱いの仕方がやや使いにくい感じがある。ドラッグ&ドロップできないし、同時に複数のフォルダを移動するなんてのもできないし……。

 後、コレクションという、分類フォルダみたいなのがあるんだけど、~(チルダ) を名前に入れれば、サブフォルダが作れるというのは、ひそかな Tips として憶えておくといいかも。

 まあ、しかし、こうやって、時系列とかジャンルといった属性によってデータをインデックス化していくソフトってのは、まさにこれから益々盛んに利用されていくことになるんだろうな。一方、フォルダとかファイルで日々きちんと分類していくってのは、だんだんと時代遅れな整理の仕方になっていくのかな。

 結局、コンピュータによってオリエントされる社会ってのは、こういう属性ごとに全てのデータが整理されていく社会ってことなんでしょうな。

 で、これは俺達人間にまつわる情報についても同様なわけで、俺達の嗜好とか趣味とかによって世界は再整理されていっているみたいね。ネット情報の住み分けとか、あるいは、ショッピングサイトにたまっていく個人情報とか。

 人々は自分の属性にあった情報だけを得ようとするし、世の中のシステムも、その人の属性にあった情報だけを提供しようとする……。

 現実の世界には地縁・血縁社会といったものがあるわけですが、実は、コンピュータの世界におけるそれの対応物って、フォルダとかファイルという仕組みだったんだなあと思ってみたり。で、今の時代、それらの存在はだんだんと隠されていく……。

 しかし、Google デスクトップといい Gmail といい、Google ローカルといい、最近、ローカル/インターネットを問わず、Google のソフトに依存しまくりですなあ。コンピュータ世界における「人格」とか「存在」を Google に委ねてしまっているような感じがありますな。

 この辺の状況になんとなく不安感とか違和感を持っている人は、森健さんの「インターネットは「僕ら」を幸せにしたか?―情報化がもたらした「リスクヘッジ社会」の行方」を読んでみると得るところが大きいと思いますよ。

 

# やっちん 『はい,さっそく読みました。おもしろいね,『インターネットは・・・』。著者さんはひょっとして知り合い?』

# morimon 『はい。知り合いです。』

# yamaken 『お手軽データ保護なら、RAIDですよ。 (バックアップじゃないって?)』

# morimon 『いやー、RAID は人的エラーには対応できないですから、ちょっと求めるものと違う感じですね。既存の HDD も利用したいし……。』