2003/04/12(土)

日記

 某所へ部屋を見に行く。うーむ、これは大開発だなあ。晩飯はマグロの照り焼き丼。うまい。今日のマンガ日記。所要時間70分。今日届いた本:J.D.サリンジャー「キャッチャー・イン・ザ・ライ」。

今日の信じがたいニュース

 「在日外国人の人権「守るべき」は半数 内閣府世論調査」。んなアホな。で、これに関連して、よく言われる「外国人犯罪の増加」についてネットで調べてみた。代表的な意見としては、Yes 派:警察庁首相官邸、No 派:大学の先生? というところか。俺的におおざっぱな結論を述べよう。数として増えているのは事実。しかし、犯罪者率比較だと外国人全体としては日本人より低い。ただし、国籍別に見ると中国やブラジルについては日本人の 2.5 倍程度。でもこの数字には不法入国者の犯罪による犯罪も(1/4 程度?)含まれているんで、合法入国している人間にとってはやや傍迷惑な話かもしれない。犯罪種別としては、組織的かつプロ的な犯罪が多いというのは事実であるようだ。「同じ手口で繰り返し犯行」ってやつである。このへんが、メディアで外国人犯罪がとりあげられがちな理由の1つかもしれない(もちろん、外国人への偏見が最大の理由であるのは間違いないだろう)。留置所の外国人率が高いという話もあるが、上記の数字を考えると、なにか他の理由があって、外国人が留置所に放り込まれやすくなってるんじゃないかと勘ぐりたくなる。

 というわけで、俺としてはやっぱり、外国人犯罪をめぐるメディアの報道ってちょっと大げさすぎかなという印象を受ける。メディアは、「増加する外国人犯罪」という感じではなく「プロ犯罪者の日本流入が増加」というトーンで報道すべきなのである。

 そもそも、日本みたいな金持ちの国に世界中から悪いやつが集まってくるというのは当たり前なので、まあ仕方ないというか、なんとかしなきゃならんのではあるが、石原みたいな感じで外国人排斥主義が台頭するのだけは勘弁願いたいのである。どっちにしろ、いずれ日本は単一民族国家だという幻想を捨てざるを得ないだろうし。いや、別に日本が多民族国家だと強調したいとかそういうことじゃないのよ。結局の話、そのうち「民族」云々に関係なく、日本国民の意味が「日本国籍を有すること」でしかなくなる時代がやってくるだろうってことなんだ(とはいえ、やはり「日本的なもの」とみんなが思うものは不変ではないながらもなんとなく存在し続けるんだろうけど)。