2016/05/30(月)

ピアノの練習

 チキン。

 娘の教本を借りて時々はピアノの練習をするわけで、俺も娘の後ろをのんびりと追いかけているわけだが、とはいえ、俺と娘の弾き方には決定的に違う点があって、娘は演奏しながら小声で「いちにさんし」と拍を数えているのに対し(そのように教えられている)、俺はそれが全くできない。

 拍を数えようとすると、なんだか頭と手がこんがらがって、楽譜も読めなくなって、ミスしてしまう。

 体の各部位の各行為が、脳の同じ部分を使おうと競合しあっている感じだ。

 そういえば、ファインマンのエッセイに、数字を数えながら会話ができる人間とできない人間がいるというエピソードがあったが、それと近い現象が起きているような気がする。

 つまりは、一見、娘と同じように弾けたとしても、脳の使い方は全く違っているのかもしれないし、だとすると、娘の上達スピードに絶対的に追いつけなくなる時期がもうすぐやってくるのかもしれない。