2004/03/15(月)

日記

 昼飯は昨日買ったお好み焼き。仕事場へ。でも仕事はそこそこに、Nくんから借りたハッカーズに読みふける。まだ半分くらいしか読んでないのだが、こりゃアツイ本ですな。特に、コンピュータが急速に産業化していく時期のハッカーたちの戸惑いは、非常に印象深いというか、感ずるものがあります。――彼らは、ただ面白いからやってきただけ。だけど急にスーツを着た人がまわりに集まりだし口々に言う。「産業化しなければ」「これは儲かるんだよ」「アピールしなきゃ」「大人にならなきゃ」。こうして、幸福な「幼年期」は終わりを告げるわけです。でも本当に普遍的に価値あるモノの根本は、その幼年期にこそ形作られたものだったりするのですが。これと似た状況は、インターネットが急速に普及したここ数年にも繰り返されたようです。「お金儲けしよう」「産業として確立しよう」「勝ち組になろう」。そんなことはどうだってよかったのです。モノを作っている人の多くは、きっと、そういった価値観では動いていないし、そもそもそういう状況に関わることにさえ罪悪感を感じたり、反発を感じたりもするわけです。だからそういうメッセージが状況を覆い始めた時点で、もっとも価値あるモノを作り出していた人々は「ここは自分の居場所ではない」と強く感じ始めるわけです。……で、俺はどうなんだろう。俺はハッカーじゃないからな……。仕事に戻る。ログ整理やインタビューものの制作作業やったり。気がつくと0時近く。慌てて帰る準備して終電で帰る。ジャスコに寄って食材など買う。