2006/02/09(木)
日記
なんだか目が冴えて寝付けない。お茶の飲みすぎ? タタキのニンニク? お布団から出たり入ったり。正味2,3時間の睡眠時間のまま朝を迎える。
朝飯は、トースト+スクランブルエッグ+ベーコン+ホットミルク。
書の至宝展へ。木曜日だと言うのに、すごく混んでいる。年配の人が多い。さらに団塊の世代がこれからリタイアしていくわけで、こういう文化的催しって、ますますそういう人々の存在を意識したものになっていくでしょうね。
で、肝心の書。いやこれはスゴイね。
聖徳太子の書なんてのもあります。聖徳太子というと、実在の人物というより、ほとんどフィクションの中の人物みたいな感じがするくらいの人なわけで、かつてそういう人間がこの世に存在したということさえ想像しにくいことなのに、その聖徳太子が、実際の一個の人間として筆を持ち、その手で書いた書を目の当たりにできるなんて、ちょっと驚愕もの。ほとんど「野比のび太の自筆文字」を見せられているような気分です。
大昔の甲骨文字の実物も展示されている。その人たちの文化が今に伝わって、俺たちの日常使う文字として残っているわけだなあと思うと、ちょっとした感慨を抱きます。そういった意味では、俺たちも未来につながる文化の担い手なんですな。
と言いつつ、ちょっと情けないのは、俺には読めない文字が多いこと……。
後、思ったのは、中国と日本の書って、やっぱりちょっと印象が違うんですね。仮名のあるなしだけでなく、なんとなくの雰囲気が。気のせいか、日本人の俺には日本の書の方が親しみやすい気がしました。韓国の書は展示されていなかったのですが、較べてみたかった気がします。
で、来場者アンケートに答えて手ぬぐいをもらう。
他の常設展示はちっとも見ないまま、あっという間に閉館時間。見たかったな。国立博物館は広いね。きっと数日かけないと見切れないですな。
彼女が展覧会目録を買う。「水でお習字」ユーザの俺としては、素晴らしいお手本になりそうです。
帰り道、上野公園の並木の枝並が書のように見えてくる。
その足で歌舞伎座へ。幕見席(夜の部第二幕目 800円)。実は今回がマイファースト歌舞伎でございます。
演目は京鹿子娘二人道成寺。なるほど、これが歌舞伎というものですか。でも、俺、またまた情けないことに、言葉をほとんど聞き取れませんでした……。しかも、寝不足がたたって、少し居眠りしたりも。機会を見つけてまた見に来ましょう。
バスで帰宅。
腹が減ったので急いで夕食。コンニャクと鳥のカラシ和え+かすべの煮付け+味噌汁+豚とキャベツのオイスター炒め。かすべってのは、エイのヒレ部分のことで、俺も初めて食べるのですが、これが美味いんですよ。プリプリコリコリしてて。
22時前には就寝。