2007/03/10(土)

東京ミニ観光

 早朝就寝ではあったが、午前中には起きる。

 大学院時の知り合いの名前をネットで見つける。ちょっとした有名人になっている。

 休日なので、日が沈まない内に外出。

 ゆりかもめに乗る。窓の外に見えるのは、開発途中の土地と高層ビル。超現代的な風景。展望台にお金出すくらいなら、ゆりかもめに乗った方がいいな。

 ただ、彼女が言うには、「木が少ない」。確かに。巨大な平面埋立地にハコモノ置いて、飾りのオブジェをちょいちょいっと配置しましたという感じの風景ばかり。植物はオブジェの一種に過ぎない。人さえもオマケ的に点在しているのみ。古い町並みの持つ「人と自然がふくらんで出来た」感みたいなのは全くないですね。

 新橋のスターバックスで彼女はタンブラーを買う。一杯目は無料になるのだとか。

 歩いて愛宕神社まで。この神社の階段はほんとにスゴイ&怖い。息切らして上って軽く参拝して裏から下りる。

 散歩。眞富金物本店というお店を見つける。閉じる間際だったが、少し覗かせてもらう。

 墨つぼ(大工が線を引くときに使うやつね)のコレクションが並んでいる。新建築の際には、大工の棟梁自ら、新しい墨つぼを作るという習わしがあったのだとか。建築中はそれを使い、完成したら建築主にプレゼントした。

 愛宕神社に行ってきたんですというと、ご主人曰く「戦時中にはあそこに高射砲があってね」。

 空襲で、この周辺も焼け野原となったらしい。ご主人は当時3年生。店の外に目を向けると、今でもその時の光景が「見える」という。遮る建物はなく「新橋駅の汽車ポッポ」までが見渡せた(距離にして1キロほどか)。

 そういえば、今日は一般的にいう「東京大空襲の日」。実際には、当然のことながら 3/10 以外にも空襲があったわけで、おそらくこのあたりは、5/25 の空襲で焼けたのだと思う。

 戦後、金物は良く売れた。ガレキの処理などに必要だったのだろう。物々交換も多かったらしい。牛肉とか紙とか進駐軍の物資とか。

 焼け野原の土地に勝手にバラックを建ててしまう人も多く、疎開中だった本来の地権者とトラブルになるケースもしばしばあったという。

 創業90年。カーター大統領が来たこともあったというこの店も、道路拡張範囲になっているとかで、2年先には移転か閉店ということになるらしい。

 金物屋を出てさらに散歩。高層ビルに「包まれて」建つ、これまた超現代的な金刀比羅宮へ。

 おみくじをひく。末吉。少しほっとする。また大吉が出たら、いよいよ気味が悪いからな。というわけで、2005年以降、23回中13回が大吉。

 日本の行政の中心地区霞ヶ関へ。旧文科省やら財務省の前を通る。さすがというべきかやはりというべきか、このあたりは他の町とは違う特別な雰囲気。大学卒業後、こういう所でずっと働いている人もいるんだろうな。考え方も特別になりそう。

 夜の日比谷公園を歩いて抜ける。彼女は、日比谷公園をこうやって歩くのは初めてだとか。

 石川県観光物産PRセンターに寄って、いわし糠漬などを買う。

 ビックカメラに寄ってソフトを買う。

 北海道どさんこプラザに寄って、さんま糠漬を買う。

 このあたり、地方観光のアンテナショップが多い。にほんばし島根館にもいつか行ってみたいな。というか、一度、順繰りに探検してみたい。

 帰宅。税金還付のお知らせ。早く申告すると早く返ってくるのだな。毎年ギリギリだったから、知らなかった。

 晩飯は、自家製生湯葉+自家製コラードの味噌汁+いわし糠漬。いわし、しょっぱい。

 録画したばかりの「のび太の恐竜 2006」を見る。普通に面白い。ネットでは「絵が荒れている」という意見もあるのだが、俺は逆の意見。キャラの表情がぐりぐり動く。カメラ視点もぐりぐり動く。シーンによっては普通の10倍くらいの枚数使っているんじゃなかろうか。ただ、到達しようとしたクオリティに対して、動画制作的にやや時間切れだった部分もあるのかも。それと……好き嫌いなのかな。

 

# okyn 『のび太と恐竜、私も録画しました!個人的には、のび太がちょっと逆三角形体型気味で、違和感を感じました。』

# morimon 『映画ののび太は、性格も含めなんだか逞しかったですね。』

# fuji-frankfurt 『ネットで見ました(^^ゞ。結構よかった気がしました。体型も含めてのび太もいろいろ大人になっているということですかね。しかし、こっちは宇宙開拓史が見たくてたまりません。』

# morimon 『最近は、優柔不断な主人公というのはもう流行らない感じですね。宇宙開拓史は2作目のやつですね。懐かしい(とはいえ、私はコロコロの漫画で読んだだけですが)。』