2001/07/10(火)

「動揺しないで欲しい」

 エアガンで子供を撃ってた奴がいたっつー話、もう捕まったらしいけど、校長が集会で「動揺しないで欲しい」って言ってるの。いや、こういう事件があるたびに先生がそういうこと言うのはほとんどお決まりといってもいいのだが、それでいつも思うのは、こういう時って、「動揺するな」じゃなくて、むしろ「動揺すべき」なんじゃないかってこと。よく「平常心で明日から勉学に戻りましょう」みたいなことまで言っちゃう先生もいるけど、違うだろ、それは。こういう事件を目の前にして、子供は、自分の頭でいろんなことを考えなくっちゃいけないんだ。この事件の持つ意味、自分の身の回りの世界について、社会システムのあるべき姿、共同体とはなにか……、いくらだって考えるべきことはある。戸惑ったり混乱したりもするだろう。でもそれだからこそ、自分の体とアタマで世界を理解していくことができる。なにもなかったみたいな顔してルーチンに戻っちゃうよりずっと有意義なことだと思うんだが。