2004/04/29(木)

日記

 今日も惰眠を貪る。一応午前中には起きるのだが、新聞を読んでいるうちにまた寝てしまう。とても素敵な生活。

 一般的に今日からGWの始まりらしいが、俺は今日からとある仕事の案件を片付けるべく、本腰を入れることにする。

 ……でも数時間作業したところで疲れてくる。 休憩しよう。

 昼飯だか夕飯だかわからない食事は大阪コリアンタウン風ラーメン。

 今日も夜の散歩に行くことにする。 行き先は築地。昨日のルートには少しうら寂しい場所もあったが、今日は割合明るく人通りの多い道を中心に歩く。単調さがないので、歩いていて退屈しない。体感する所要時間は実際よりも短め。あれ、もう1時間も歩いたのか……。

 目的地、24H 営業の寿司屋に着く。食事をする。美味い。もう23時近いのに客がたくさんいる。この店の近所には、すし鮮というこれまた 24H 営業の寿司屋があるのだが、こちらの方には、客は2,3人のみ(ライブカメラ1……客の顔までバッチリ←プライバシーの侵害だな、こりゃ)。この違いはどこから来るのか(ライブカメラを設置したりするセンスがダメなんじゃなかろうか←これ見てるとなんか覗きをしているみたいで淫靡な気分になる)。

 食事も終わり、帰る頃には地下鉄も終わっている。歩いて帰ることにする。

 途中、コンビニに寄る。食玩の棚を眺める。鉄腕アトムのがやたら出来がいい。原型、どこが作ったのかと思ったら、やっぱり海洋堂だった。

 歩きながら、イラクで人質になった人達について考える。彼らは日本政府を象徴させられて拉致された。でも、その日本政府が彼らに自己責任を要求する。これって、割に合わないな。日本人であるが故に拉致されたというのに、その国民保護装置としての日本は十全に機能しようとしないんだもの。だったら、いっそのこと、その場で日本人をやめてやるという選択肢もあっていいのかもしれない。もし、僕らが、スイッチをオンオフするような気楽さで日本人をやめて他国人になることができるんだとしたらどんなに気が楽だろう。外国旅行の際には、みんな無線スイッチみたいなものを常備する。そして、もし今回のような事件に巻き込まれたら、その瞬間にそのスイッチを押せばいい。そうしたら、法律上日本人をやめることができる。自分を誘拐した者達に、僕は言う。「日本人じゃない僕をさらっても仕方ないでしょう?」 そういった「仕組み」は本当に作れないものだろうか。

 ……うーん、こういった話って、結局はナショナリズムの問題にいきつく。たぶん、僕らはもっとノマド的・漂白民的であっていいということなんだろう。本当は、国民であることって、ナショナル・アイデンティティをベースとせずとも、社会システムとの契約のみを条件とすればそれでOKなのではないだろうか。誰もがもっと簡単に国と国の間を渡り移れるようになれば、世界の構造は今と全く違う形になるだろう。望む者は日本人になれるし、望まない者は他国人になることを選べる。もちろん、また日本人に戻りたければすぐに戻れる。日本にいる人々や文化は愛しても、決して「愛国心」を強制されることはない……。まあ、もちろん、教育・文化や福祉・労働の問題でかなりの調整が必要になるとは思うけど、原則としてそういった流動性が当たり前となっている世界の方が、きっとよりフェアな世界のような気がする……。

 家に戻る前に、ジャスコに寄る。食材を買う。

 帰りついたら、昨日と同じく足を氷で冷やす。